American serendipity

ニューヨークの駐妻が日本に帰国し再びアメリカのどこかへ

アメリカでAmazonの防犯カメラ付スマートドアベルRingのレビュー~想像以上の防犯意識だが日本では厳しそう

アメリカで賃貸している家に備え付けで着いていたスマートドアベル、

引っ越して1年でようやく使えるかもしれないと気づき、試してみることに。

日本でも2022年から発売されているが、大ブームの兆しはまだない。アメリカで暮らして、もし家にRingのドアベルが付いていたら今すぐ簡単な設定方法なので試してみた方が良いし、買うか検討されている方は買った方がおすすめです。

 

f:id:nyserendipity:20231005000452j:image

そもそもアマゾンのスマートドアベル Ringとは?

・電気工事不要、電池で動くインターホン(ドアベル)でアプリを取ればスマートフォンと連動することができる。

・ピンポンがなればリアルタイムの映像を携帯で確認することができ、会話も可能。

・ドアの近くで動きがあれば、スマートフォンに通知が来る。

・アプリではご近所情報も入る。

更に有料会員になれば、リアルタイムではない過去映像をみることもできる。

 

設定方法も簡単

電池を入れ替えて、アプリを取って会員登録をして、ドアベル自体のどこかにあるバーコードを読み込んで、ドアベルから出るwifiを認識すれば完了。

難しい登録か面倒な工事が必要だと思って、ほったらかし続けていたのが悲しくなるくらい一瞬で終わった。

 

地味に便利な「ドアの近くで動きがありました」

インターホンの前を通る人影がある度に、携帯に通知がくる。アメリカの宅配は基本ドアベルを鳴らさずに家の前に置くだけなので、通知のおかげで荷物が届いたことがすぐわかる。

子供の寝かしつけ中、絶対にピンポン押さない旦那の帰りが最小限の音(むしろ振動?)で気づくことができる。

 

家の外でもインターホンに出れる

インターホンに外出先でも出なければいけないような相手が来ることが無いアメリカではまだ使ったことが無いが、便利な機能。

例えば日本なら、鍵っ子の子供が家に帰った時にインターホンを押したときに仕事に出ている家族と話すこともできる。

 

迷い犬も治安の映像付き!ご近所情報

日本でも地域の治安情報が回ってくることがあるが、Ringのアプリは誰でも投稿できる・Ringで撮った映像付きがリアルタイムで送られてくる。

例えば、迷子の犬の映像とざっくりとした地図での位置の投稿。今まで複数の犬が投稿されているが、全員無事飼い主が見つかっている。

「さっきのサイレン何?」「なんかガス臭いんだけど何かあった?」といった投稿に返信している人もしばしば。

最近多いのは、車の盗難。比較的治安が良い地域に住んでいるので油断していたが、いつも通る道の近くでも車を物色する2人組の映像とともに注意喚起の投稿が流れてくる。

 

実際、アメリカの一部の州の警察とRingが提携していることもあり、広まれば広まるほど街全体のセキュリティがあがるのかもしれない。ただ、誰でもカメラの映像を投稿できるし、Ring社はいつでもカメラの内容を確認できるので、プライバシーの問題はあるかと思う。また、人種差別やラベリングを助長するかもしれないとも言われている。(例えば、夜に黒人が歩いているだけで注意喚起の投稿がされたとしたら・・・)

 

日本でスマートドアベルは広まるか・・・?

アメリカは一軒家が多く、家が広い。なんならバックヤードも広い。家でインターホンが鳴ってもすぐにたどり着けないし、そもそも音が聞こえない。

なので、スマホでインターホンが取れるのは画期的だと思う。

更に、アメリカの2強防犯カメラにまで成長しているため、とにかくネットワークが広い。そのことで、近所の防犯情報がリアルタイムで多数届き、防犯意識が格段に高まった。

家の前に何か動きがあった時に直接行かずともスマホで見れるというのは、本当に安心ではある。

 

日本では、まずマンションやアパートで使うことはない。共同玄関からの呼び出しがわからなければほぼ意味がないからだ。

更に、Ringを使うと、家の中のインターホンの受信機が無くなる。ドアベル自体からピンポンに準じた音が流れるが、家の中には聞こえない。

つまり、スマホを連動している家族しか気づくことがないため、例えば子供だけで留守番している場合は、インターホンが押されても子供は気づかない。(おおかみと7匹の子ヤギ的には、それはそれでOKか!?)アメリカではスマホを自分で持たないような年齢の子は一人で留守番してはいけないため成り立っていると思う。

なので、一軒家で1人1台スマホをもつような年代以上の子がいる・または夫婦のみの持ち家一軒家に対象が限定されるため、日本での普及はゆったりとしたペースになるのではないかなと思う。また、プライバシー意識も高い人が多いため、一回アプリに映像が行くことに抵抗を感じそうな気もする。

 

アメリカでこれから防犯カメラ・ドアベルを購入されようとされている場合は、おすすめです。