American serendipity

ニューヨークの駐妻が日本に帰国し再びアメリカのどこかへ

マンハッタンの部屋でも虫は出るのか問題②

以前、床を這う系の虫が出没した記事を書いたことがあるが、パート2を書くということは、出たのである。ニューヨークのマンハッタンの部屋に、虫が。

しかも、今回は捕まえようとしたら飛ぶ系の虫・・・。アメリカのアパートらしい侵入経路も含めて、ご報告。

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出会い

夜中に起きてしまったので、飲み物を取りにキッチンへ。ふと振り返ると、薄茶色の3cm弱の物体が壁に張り付いて、長い触角をユラユラと揺らしていることに気づいた。

夜中なので、その時はなんとか声をあげるのに耐えたが、キッチンペーパーを片手につかまえようとした瞬間目の前で羽ばたかれて絶叫。(1回目)

廊下の一番上の端に避難した虫を確保するため、物置を開けて脚立を取り出して、つかまえようとした瞬間、再び羽ばたかれて絶叫。(2回目)

しかも、あろうことか、扉が半開きになっていた小さな物置の中に入ってしまう。狭くて荷物の多い物置で見失ったので、一旦扉を閉める私。

「かなり薄い茶色だったし、テカリもなかったし、あれはGじゃない。あれはGじゃない。明日捕まえたら大丈夫。」と言い聞かせて、眠りについた。

 

翌日、物置の全てのものをひっくり返したが、確保には未だ至っていない…。きっと、どこかの隙間から部屋の外に逃げたんだと言い聞かせながら、このブログを書いている。

侵入経路は、その日の夜ご飯の準備が原因だったことは見当はついている。

 

オーブンと火災報知器

以前、マンハッタンのアパートは電化製品が備え付けでガスオーブンが付いていて嬉しいという話を書いたことがある。

そのガスオーブン、パワーがありすぎて、魚を焼くと、火災報知器が鳴ることがある。我が家の火災報知器は、それ自体はどこにもつながっていない。

鳴ってしまったら、窓を開けて、火災報知器の下でタオルをぶんぶん振り回して煙を除去すれば音は止まるのだが、”pipipipipi FIRE FIRE”を大音量エンドレスで繰り返すので、心臓に悪い。できれば、鳴らさないようにしたい。

実は、最近3日連続で鳴らしていたので、その日はオーブンを使う前に万全の対策を取っていた。日本なら「換気扇回そう♪」以上で済む話だが、アメリカではそうもいかないらしい。

 

換気扇、換気できてない問題

一応、キッチンのオーブンの上の電子レンジにFANという名の換気扇らしきものが内蔵されている。

スイッチをONにすると、ものすごい轟音と共に稼働してくれるのだが、このファン、オーブンやグリルからの熱気を全く室外に出してくれていない。

ただ電子レンジの下から空気を吸い込んで、勢いよく前にまっすぐ噴き出しているだけなのだ・・・。なので、その熱気は、キッチン前方のリビングでたまり、リビングが煙たくなるだけなのである。

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ということで、その熱気を出すために、リビングの窓を開けるしかないのだが、なんと窓には、網戸がない。子供の落下防止のため、手のひら1つ分しか開かないように工夫はされているのだが、網戸という概念はないらしい。

20階オーバーの部屋に住んでいるので、さすがに虫は来ないだろうと踏んでいたのだが、夜にブラインドを開けていると、たまに窓に虫がはりついている。

 

ということで、窓を全開にして、ファンをマックスで回し、無事火災報知器を鳴らさずにサーモンの高温グリルに成功したが、夜中にGに似た虫とご対面せざるを得なくなったのだと思う。

 

捕獲できていないので、対策も何もないが、彼らの逃げ道をふさいでから捕まえにかかるという、虫捕りの基本のキを実感した経験だった