駐在妻は何してるんだ、暇だ、習い事三昧、起業しがち、集団で行動しがち、無駄にキラキラしがち、などなど、イメージ先行しやすい立場。
私自身、駐在妻へのあこがれが強すぎたことで、空回りしている自分に気づいて始めたこのブログ。
私のニューヨーク滞在も、ひっそりと折り返しを迎えたので、これまでで何を見つけたのかのリアルを自分の整理もかねてまとめてみたいと思う。
新しい”何か”を探しまくった前半戦
ニューヨークには、ニューヨークが世界一だと信じて止まず、なんとしてでもニューヨークに居続けたいという人が多い。また、何もかもの最先端が集まる街なので、何かを極めたくてニューヨークに修行に来る人も多い。
彼女らは揃って、ニューヨークで「サバイブ(Survive)」しているという表現をよく使う。
仕事もなくニューヨークで暮らす私にとってのニューヨーク生活は、サバイバルというよりは、毎日が土曜のアフタヌーンといった具合で、なんだか心もとなさが先立っていた。
私もニューヨークで人生変える”何か”を見つけて、ニューヨークを"サバイブ"して、とことん吸収せねば!と、とにかく新しいものを片っ端から探してみた。インターン、ボランティア、イベント、習い事の情報や、ニューヨークの定番スポット、穴場スポットまで探しては、1日1万歩生活。
新しく何か始めることを検索しては試し、試しては疲れきって、家で1日寝たり、Youtubeを見るなど、0か100を行き来が多かった気がする。
ちなみに、キラキラ駐在妻グループには未だ出会えていない。けれど、この地のどこかに生息しているらしい。
日本はアメリカにはなれない
ニューヨークに来る前は、アメリカは1つの国でなんとなく”アメリカ人”のイメージを持っていて、日本人もメソッドさえ身に着ければ、アメリカンな考え方になれるんでは!?という大きな勘違いをしていた。
とんでもなかった。当たり前だが、アメリカは”United States”、つまり州の集まりで、さらには、いろんな所から野心を持って移住してきた他民族の集まりだった。
太古の昔から村を作り、紆余曲折ありながらも人種と言葉が同じだからと、海が境界線になりながら1つの国になった日本とは国の作られ方があまりにも違う。
-18度を下回り風が吹きすさぶ極寒のシカゴと、40度を超えるサボテンだらけのフェニックスが同じ国で、紫色の口紅が良く似合う黒人女性も、素敵なおひげを持つユダヤ人男性も、同じアメリカ人。地震や竜巻などの災害が頻発する地域は限られていて、開いた口がふさがらないほどの大自然が山盛りあるアメリカ。
人種が同じ人がほとんどで、災害が頻発する日本とは、メンタリティーも違うはず。
超ベジタリアンも、超ジャンキーも振り切っていて、”これが私の生きる道!”と突き進むアメリカも素敵だけれど、「まあ、私は日本人だから、農耕民族の村人として、自分の持っているものを使っていくしかないんだな」と、いい意味で諦めがついた前半戦だったように思う。
食へのこだわりアップ
やっぱりニューヨークは、美味しい街。
デリバリーでは各国の料理が頂ける。スーパーでは日本ではお見かけしない野菜やお肉、魚、チーズがある。日系スーパーに行けば、大体の日本食は手に入る。
ということで、「今晩は何を食べるか!?」が重要な問題になってくる。
ホールフーズに行って新しい料理に挑戦するか、カタギリに行って日本食三昧するか、大きな冷凍庫に眠っている食材を消費するか、デリバリーでインドカレーを頼むか。
チーズが日本より安いので、チーズを使った料理をできるだけ試したい。
お魚が高いので、お肉三昧になりがちだけれど、魚介類も食べないと。
インスタで流れてきたサンドライトマトを使った鶏料理、作ってみたい!
トレーダージョーズの冷凍マックアンドチーズ、これ夜ご飯のメインになるのか⁉
結局は、日本で時間がある時にしたかったこと
ということで、残念ながら、ニューヨークで人生を変える”何か”新しいものには出会えていない。もう出会えないだろうなということも薄々気づいている。
ニューヨークに駐在に来てビジネス起こしている人や、資格を取っている人もいるけれど、彼女たちは彼女たちで、そうなるべきキラキラなバックグラウンドを日本で蓄えていたんだと思うことにした。
残り半分は、日本でも好きだったことの延長線上のことを満喫していこうかなと思っている。なんてことはない、読むこと・作ること・歩くことだ。なんの珍しさもなくて残念だが、仕方ない。
読むことは、ブックオフ(日本の定価くらいで買える)と、紀伊国屋orアマゾンジャパン(日本より1まわり高い)と、図書館(e-bookが簡単に無料で読めて便利)で事足りる。
作ることは、布屋さんや毛糸屋さんでテンションが上がるので、日本でもできる手芸ばかりだけれど、諦めてテンションが上がるものを作っていこうと思う。スーパーもテンションが上がるので、料理も含まれるかも。
歩くことは、公園や美術館を歩き回るのが好きなので、ニューヨークIDカードで無料のうちに、美術館を歩き回ろうと思う。(公園もタダだし、ニューヨークは時々ケチに優しい。)
とはいいつつ、 まだ”新しい何か”に出会うかもしれないぞ!?と期待しながら、ニューヨークを歩き回りたいと思う。
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